葬儀費用はいくらかかる?平均相場と内訳をわかりやすく解説

はじめに:「いくらかかるのか分からない」がいちばん不安
「お葬式って、どれくらいお金がかかるんだろう…」
そう思って検索している方も多いと思います。
でも、葬儀の費用ってなかなか事前には話題にしにくくて、いざという時になってから慌てる人も少なくありません。
この記事では、葬儀にかかる費用の目安や内訳、そして費用を抑えるための準備について、やさしく整理してお届けします。
「知らなかった」「もっと早く知りたかった」という後悔を防ぐために、今のうちに知っておきましょう。

葬儀費用の相場はどれくらい?
葬儀の費用は、形式や地域によって大きく異なります。
ざっくりとした目安としては、次のような金額になることが多いです。
葬儀の形式 | 費用の目安(概算) |
---|---|
一般葬(通夜+告別式) | 約100万〜200万円前後 |
家族葬(小規模) | 約50万〜120万円前後 |
一日葬(通夜なし) | 約30万〜70万円程度 |
直葬(火葬のみ) | 約10万〜30万円程度 |
💡あくまで目安ですが、式の規模・地域・会場・宗教形式などによって金額は変わります。
詳細は各葬儀社の公式サイトで確認しましょう。

色々と調べてみたけど、コロナ禍をきっかけに一般葬→家族葬にする人が増えたみたいだね。
葬儀費用の内訳は大きく5つ
葬儀費用は主に以下の5つに分けられます。

① 葬儀にかかる費用(葬儀一式費用)
内容:
- 斎場の使用料
- 棺や祭壇、遺影写真、装花などの備品
- 搬送・安置・設営などのサービス費用
- スタッフの人件費、霊柩車・バスの手配 など
相場:
おおよそ50万円~100万円程度
注意点:
- プランによって含まれる範囲が異なるため、「何が含まれているか」は要確認。
- 見積もりの「基本プラン」だけで判断しないこと。
② 火葬にかかる費用
内容:
- 火葬場の使用料
- 骨壺・骨箱代
相場:
市営火葬場:5,000円~2万円前後
民間火葬場:3万円~10万円程度
注意点:
- 居住地によって火葬場の費用が大きく異なる。
- 公営の火葬場は予約が取りづらいことも。
③ 飲食接待にかかる費用
内容:
- 通夜振る舞い(通夜後の料理)
- 精進落とし(火葬後の会食)
相場:
1人あたり3,000円~8,000円程度×人数分
注意点:
- 参列者数によって大きく変動するため、見積もり段階で人数の見通しが必要。
- 最近は簡略化する家庭も増えており、食事を省略するケースも。
④ お寺にかかる費用(宗教者への謝礼)
内容:
- お布施(読経料・戒名料)
- お車代(移動費)
- 御膳料(食事代としての謝礼)
相場:
10万円~50万円程度(宗派や地域、戒名の位によって大きく異なる)
注意点:
- 相場が不明確なため、事前に僧侶に確認・相談するのがベスト。
- 無宗教式や葬儀社経由の僧侶派遣を選ぶと費用が明確な場合も。
⑤ 香典返しにかかる費用
内容:
- 即日返し(当日のお礼)
- 後返し(高額香典への後日対応)
相場:
香典額の半額〜3分の1程度が目安(品物1,000円〜5,000円)
注意点:
- あらかじめ香典返しの基準を葬儀社と相談しておくと安心。
- 過不足がないように、記録の管理も重要。
想定外の出費を防ぐために
「思っていたより高かった」「こんなにかかるとは知らなかった」
という声は少なくありません。
そうならないために、見積もりの段階で:
- どこまでが基本プランか
- 何がオプションになるのか
- 人数が増えた場合の追加費用
を、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
葬儀費用を抑えるために、今できる準備とは?
急なことに備えて、今のうちに準備できることもあります。
- 複数の葬儀社の資料を取り寄せて比較する
- 家族で「どんな形のお別れにしたいか」を話しておく
- エンディングノートで本人の意向を知っておく
- 必要に応じて葬儀保険や互助会を検討する
- 香典返しや供花の内容も、ざっくりでもイメージしておく
まとめ:金額の不安を減らすことが、心の余裕につながる
葬儀の費用は、人生でも大きな出費のひとつ。
でも、「金額を知ること」は決して不謹慎ではありません。むしろ、大切な人を大切に送るための前向きな準備です。
「どこにいくらかけたいか」「何を大切にしたいか」を整理しておくことで、
いざという時も心の余裕を保てるはずです。