訃報は誰にどう伝える?初めての連絡で困らないために

はじめに|「何を、誰に、どう伝えればいいの…?」
大切な人が亡くなったとき、悲しみに浸る間もなくやってくるのが「訃報の連絡」。
- 誰に連絡すればいいの?
- どんな順番で伝えればいい?
- 失礼にならない伝え方って?
そんな不安を抱える方のために、この記事では、訃報を伝えるときの基本的なマナーや、実際の伝え方の例文をご紹介します。
「突然のことでも、落ち着いて動けるように」
そんな気持ちを込めて、やさしくまとめました。
誰に訃報を伝えるべきか?優先順位の考え方
まずは、葬儀の日程や規模が決まる前に伝えるべき人から順に整理しましょう。
▶ ① 親族・近しい家族
- 配偶者・子ども・兄弟姉妹など
- 遠方に住んでいる場合は早めの連絡が必要
▶ ② 菩提寺や宗教者(僧侶など)
- 通夜・葬儀の予定を相談する必要がある場合
▶ ③ 親しい友人・知人・隣近所
- 故人と縁の深かった人
- 家族葬の場合は「身内のみで執り行います」と伝える
▶ ④ 会社・職場関係(自分 or 故人の)
- 忌引きの連絡や、関係者への周知の依頼も含む
☑ 通夜・葬儀の日時が未定の段階では「取り急ぎご報告」として簡潔に伝え、詳細は後日あらためて連絡する方法もあります。
訃報連絡の手段は?電話・LINE・メールの使い分け
▶ 基本は「電話」が丁寧
とくに親族やごく親しい方には、電話で直接伝えるのが基本です。
声のトーンで気持ちも伝わりますし、日時の調整や質問にもすぐ対応できます。
▶ LINEやメールを使ってもいい場合
- 付き合いが比較的ライトな関係(友人・同僚など)
- 個別対応が難しいとき
- 一斉に周知したい場合(グループLINE、メールなど)
💡その際は、「急ぎの用件です」「まずはご報告まで」といった丁寧な一文を添えると好印象です。

訃報連絡の例文(電話・LINE・メール)
▶ 電話の例文
「突然のお電話で失礼いたします。◯◯の娘の△△です。
実は、◯月◯日に父◯◯が永眠いたしましたので、ご報告申し上げます。
葬儀の日程が決まり次第、あらためてご連絡させていただきます。」
▶ LINE・メールの例文
【件名(または冒頭)】◯◯(故人)の訃報についてご報告
このたび、◯月◯日に父◯◯が永眠いたしました。
本来であれば直接ご連絡すべきところ、取り急ぎご報告申し上げます。
葬儀は近親者のみで執り行う予定です。詳細が決まり次第、あらためてご案内させていただきます。
香典を辞退する場合の伝え方
最近は「香典辞退(香典返し不要)」を希望されるご家族も増えています。
その場合は文面に以下のような一文を添えると安心です。
「なお、故人の遺志により、ご香典などのご厚意は謹んで辞退させていただいております。」
気をつけたい5つのポイント
- 伝える順番は、できるだけ近親者から
- 感情が混乱しているときは、メモや文面を見ながらでもOK
- 人数が多い場合は、伝達役をお願いしても◎
- 「誰に伝えたか」をメモに残しておくと安心
- 弔問や連絡が多くなることを想定しておく
まとめ|「何をどう伝えるか」は、心を整える一歩
訃報の連絡は、気を使う場面でもあります。
でも、本当に大切なのは「ちゃんと伝わること」と「感謝の気持ちを添えること」。
形式にとらわれすぎず、
あなたらしい言葉で、あなたのペースで大丈夫です。
少しでも気持ちの整理と行動の助けになれば嬉しいです。