エンディングノートとは?書き方・内容・おすすめノートまでやさしく解説

「エンディングノートって、必要なものなの?」
最近よく聞く「エンディングノート」。
終活の一環として注目されていますが、なんとなく「まだ早いかな」と感じている方も多いのではないでしょうか?
実は、エンディングノートは高齢になってからだけでなく、30代・40代の方にもおすすめです。
いざという時、家族の不安や手間を減らし、自分の想いをしっかり伝えることができます。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自分の人生の記録や、大切な人へのメッセージ、死後の希望などを書き残すノートのことです。
法的な効力はありませんが、葬儀・財産・介護・相続などについて、自分の意志を伝える手段になります。
遺言書との違い
項目 | エンディングノート | 遺言書 |
---|---|---|
法的効力 | なし | あり(形式要件を満たす必要あり) |
書き方 | 自由に書ける | 法律で定められた形式が必要 |
内容 | 想いや記録を中心に広く自由に記述可能 | 財産分与や相続に関する内容中心 |
用途 | 気持ちや希望を家族に伝えるため | 法的に財産の行き先を決定する |
なぜエンディングノートを書くの?
✅ 自分の想いを伝えられる
- 「延命治療はどうしてほしいか」
- 「どんな葬儀にしてほしいか」
- 「感謝の気持ちを家族に残したい」
など、生きているうちにしか伝えられないことを整理できます。
✅ 家族の負担を軽減できる
急なことでバタバタした時、家族は「何をどうしたらいいのか」が分からず悩むもの。
残しておけば、判断の指針になり、精神的負担も大きく軽減できます。
エンディングノートに書くこと(例)
- 基本情報
- 名前・生年月日・血液型・連絡先など
- 家族・親戚の情報
- 続柄や住所、連絡先
- 資産・財産の情報
- 銀行口座・保険・年金・不動産・借金など
- 医療・介護の希望
- 延命治療、臓器提供、介護施設の希望など
- 葬儀・お墓について
- 形式、希望する葬儀社、お墓の有無など
- 相続や遺言の情報
- 遺言書の有無、相続希望など
- ペットのこと
- 飼っているペットの世話について
- 家族・友人へのメッセージ
- 感謝や伝えたいことなど
どんなノートを選べばいい?おすすめのエンディングノート
おすすめのエンディングノートは以下の2冊、どちらかを選んでおけば間違いないのかなと思います。
もしものときのエンディングノート
専門家が監修していて信頼性が高い
→ 葬儀・相続の専門家である江崎正行氏が監修しており、「何を書けばいいかわからない…」という初心者にも安心。
読み物としても優れている
→ 単なる記入帳ではなく、「なぜこれを書くのか」という背景が丁寧に説明されている。家族との向き合い方や、価値観を振り返るきっかけにも。
実用性と心の準備の両立
→ 医療・介護・相続・葬儀といった実務面に加え、「残す言葉」や「家族への感謝」など、精神的な整理も促してくれる構成。
コクヨ「もしもの時に役立つノート」
文具メーカーならではの「書きやすさ・見やすさ」
→ さすがはコクヨ。記入欄が見やすく整理されていて、フォントや行間もストレスフリー。「とにかく書き始めたい」人におすすめ。
余白やフリー記入欄が多め
→ 決まった書式にとらわれず、自分なりの情報を自由に書き足せる。家族構成や事情が複雑な人にとっても使いやすい。
手に入りやすく、プレゼントにも◎
→ 書店・文具店・ネットなど、どこでも購入しやすく、価格もお手頃。親へのプレゼントや、夫婦で共有して使う人も多い。
よくある質問(Q&A)
Q. 書き直してもいいの?
→ もちろんOK!何度でも書き直して大丈夫です。年月を記録しておくと変化もわかりやすくなります。
Q. 書いたノートはどこに保管すればいい?
→ 家族に「ここにあるよ」と伝えておくのが大切。金庫など厳重な場所より、見つけやすい引き出しやファイルがベスト。
まとめ|エンディングノートは「人生を大切に生きる」ためのノート
エンディングノートは、「死の準備」ではなく、「今を生きる自分と向き合う」ノートです。
- 自分の想いを整理し、
- 家族の不安を軽くし、
- 人生の棚卸しをすることで、
これからの毎日をもっと大切に過ごせるようになります。
「いつか」ではなく、「今だからこそ」書いてみませんか?